「おはぎ」と「ぼたもち」の名前の由来と季節ごとの呼び名

記事内に広告が含まれています。

「おはぎ」と「ぼたもち」は基本的に同じ和菓子ですが、その名前は季節によって変わります。

 

「ぼたもち」は「牡丹餅」とも書かれ、春の彼岸に咲く牡丹の花がその名前の由来とされています。対照的に、「おはぎ」は「御萩」と書き、秋の彼岸に咲く萩の花にちなんで名付けられました。昔は春に「ぼたもち」、秋に「おはぎ」と季節に応じて呼び分ける習慣がありましたが、現在ではこの区別が薄れつつあります。

 

 

\ポイント最大46.5倍/ 楽天市場ブラックフライデー<PR>11/21(木)20:00スタート

季節ごとの別名 夏と冬には

さらに、夏には「夜船(よふね)」、冬には「北窓(きたまど)」という季節ごとの別名もあります。これらは和菓子を音もなく作ることから「搗き知らず」という言葉遊びが元になっています。「夜船」は暗くて船の到着がわからないことから、そして「北窓」は北向きの窓からは月が見えないことから、それぞれの名前がつけられました。

 

 

大きさによる呼び名の違い

「おはぎ」と「ぼたもち」の呼び名は、地域や使用する材料によって異なることがあります。特に、これらの和菓子はサイズによっても呼び分けられることが一部地域で見られ、おはぎは小さいもの、ぼたもちは大きいものとされ、それぞれ秋の萩の花と春の牡丹の花に例えられます。

 

 

あんこの種類による違い

おはぎとぼたもちで使用するあんこの種類が異なることが一般的です。秋に収穫される柔らかい小豆から作られる「つぶあん」をおはぎに用い、春に収穫される硬い皮の小豆から作る「こしあん」をぼたもちに使用します。

 

 

米の種類による違い

もち米を主成分にするものを「ぼたもち」とし、うるち米を使ったものを「おはぎ」とも呼びます。あんこを使用したものを「ぼたもち」、きな粉をまぶしたものを「おはぎ」とする地域もあります。また、餅を完全に潰した状態のものを「ぼたもち」とし、米粒が部分的に残るものを「おはぎ」と区別することもあります。

 

 

まとめ

これらの呼び名は季節や地域によって逆転することがあるため、全国的に一つの定義が存在するわけではありません。

 

あんころもちについては、通常、外側を餡で覆った餅を指しますが、おはぎ(ぼたもち)は部分的に米粒が残る状態で作られるため、完全に潰した餅を使うあんころもちとは区別されます。一部の地域では、餅で餡を包んだ大福のような形のものを「あんころもち」と呼ぶこともあります。

タイトルとURLをコピーしました