2024年11月以降、+1 (855)で始まる番号から怪しい国際電話が増えています。これらの通話は、入国管理局や「DHL Express」を装った詐欺の可能性が高いため、十分な警戒が必要です。
国際電話詐欺にご注意—入国管理局やDHLを装った事例が増加
最近、+1 (855)番号を用いた国際電話による詐欺がSNSでしばしば報告されています。入国管理局やDHL Expressを装うこれらの通話には、日本語や中国語の自動音声が使用され、日本に住む外国人が主なターゲットにされていることがあります。
国際電話を使った詐欺には多様な手口がありますが、普段から海外の通話を受けない方は、見慣れない国際電話には応答しないことが賢明です。
折り返し通話をしてしまうと、高額な通話料がかかる恐れがありますので、通話履歴を確認してからの誤操作には注意が必要です。
「こんにちは、入国管理局です。緊急の書類が期限切れ寸前です。(以下、中国語での案内)」
などといった内容が確認されています。
今般、出入国在留管理庁や地方出入国在留管理局などの職員を名乗る不審な電話に関する相談が多数寄せられています。
出入国在留管理庁及びその地方官署の職員が、電話で金銭を要求することは一切ありませんので、ご注意下さい。また、入管を名乗る不審な文書が届いた場合は、同文書に記載されている送付元の地方出入国在留管理官署の部署が実在するものか当庁HPにて確認し、必要に応じて当該官署(部署)に対し照会事実の有無をお問合せ願います。
引用:出入国在留管理庁
+1 (855) 番号は北米向けのフリーダイヤル番号です
+1 (855) で始まる番号は、北米で利用されているフリーダイヤル(通話料が受信者負担の番号)にあたります。
この番号はアメリカやカナダ、西インド諸島の一部地域など、広い範囲で利用されているため、発信元を特定することが難しい場合があります。また、インターネット通話(VoIP)サービスのプロバイダーによって提供される仮想電話番号のケースもあります。
怪しい番号の通話をブロックする方法
何度も怪しい番号からの通話が入る場合は、スマートフォンの設定や通話アプリでその番号をブロックする方法があります。
また、国際番号の通話が問題になる場合、多くの通信事業者には国際通話を一括でブロックする機能が提供されています。詳しい情報は、ご利用の通信事業者のウェブサイトでご確認ください。
iPhoneで通話をブロックする方法
- 「電話」アプリを開きます。
- 下部の「履歴」をタップします。
- ブロックしたい通話の横にある情報アイコン(i)をタップします。
- 「この発信者をブロック」を選択します。
- 確認のポップアップが表示され、「ブロックされた連絡先からの通話、メッセージ、FaceTimeは受け取らない」と案内された後、設定を完了します。
Android端末で通話をブロックする方法
(※機種やOSバージョンにより異なる場合があります)
- 「電話」アプリを開きます。
- 右上のその他オプション(︙)をタップします。
- 「通話履歴」を選択します。
- ブロックしたい通話履歴をタップします。
- 「ブロックまたは迷惑電話として報告」を選択します。
- 「ブロック」をタップして設定を完了します。
iPhoneで迷惑電話を防ぐ方法:留守番電話と不明な発信者の消音機能
iPhoneでは、知らない番号からの着信を自動で消音する設定や、iOS 18.1以降で使えるライブ留守番電話機能により、メッセージ内容を文字起こしで確認することができます。
これらの機能を活用することで、見覚えのない番号の着信に対して対応するかどうかを判断したり、留守番メッセージの文字起こしから内容を確認し、不審な電話かどうかを見分けることができます。
不明な発信者を消音する設定方法
- 設定アプリを開く
- 「電話」を選択
- 「不明な発信者を消音」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
※ この機能をオンにすると、該当の着信は留守番電話に転送され、履歴として電話アプリに記録されます。
ライブ留守番電話を有効にする方法
- 設定アプリを開く
- 下にスクロールして「アプリ」をタップ
- 「電話」を選択
- 「ライブ留守番電話」をタップ
- スイッチをオンにする
ライブ留守番電話機能はiOS 18.1以降で利用可能です。お使いのiOSが18.1未満の場合は、iOSを最新バージョンにアップデートしてください。
最後に
見知らぬ電話番号から着信があったときは出ないことが一番安全です。気になる場合はまずは電話番号をネットで検索してみましょう。
迷惑電話などは検索すればヒットすることがあります。