リクガメというと、多くの人は「亀=大きくなる」と考えがちです。これは、「浦島太郎」に出てくる大きな海ガメのイメージが影響しているかもしれません。しかし、リクガメの中には予想外に大きくなる種もいる一方で、意外と小さいままの種類も存在します。
例えば、ある知人が飼っていたミドリガメは最初はのうちは手のひらサイズでしたが、数年でかなりの大きさに成長してしまい、「もっと小さければ…」と後悔していました。
そこで今回は、大きくなりすぎず、手軽に長く飼育できるリクガメの種類についてご紹介します。これらのリクガメなら、成長しても管理しやすいサイズで、初心者の方でも安心して飼育を楽しめます。
小型リクガメ人気5種!どの種が成長する?
ここでは、成長しても小さなままの人気のリクガメをご紹介します。
小型のカメは希少で、そのため健康寿命が短い傾向にあるため、ペットショップでは見つけにくい場合が多いです。
「お店で探していた種類が見つからなかった!」ということがないように、いくつか候補をリストアップしておくことをお勧めします。
成長しても小さいリクガメ1:パンケーキリクガメ
このリクガメは、成長しても最大で約20センチと小さく、パンケーキのように平たい甲羅が特徴で非常に可愛らしいです。
岩を器用に登る様子や、素早い動きが見られ、一般的には動作が遅いリクガメとは異なる活動性を示します。
成長しても小さいリクガメ2:ヘルマンリクガメ
ヘルマンリクガメには、以下の3種類があります。
– ヒガシヘルマンリクガメ
– ニシヘルマンリクガメ
– ダルマティアヘルマンリクガメ
このうち、ダルマティアヘルマンリクガメは最も小さく、成長しても約15cmになります。
一方で、ヒガシヘルマンリクガメは約30cm、ニシヘルマンリクガメは約20cmまで成長するため、種類によって大きさが大きく異なります。
成長しても小さいリクガメ3:ギリシャリクガメ
ギリシャリクガメは体長が約30センチまで成長し、飼い始める方にも向いている種類です。甲羅は美しいギリシャ風の模様で飾られており、個体ごとに異なるデザインが見られるため、選ぶ楽しみがあります。
成長しても小さいリクガメ4:エロンガータリクガメ
エロンガータリクガメは成長しても約30センチになり、他の種と比べて特別小さいわけではないですが、細長い甲羅が特徴で、見た目は比較的小さく感じられます。アジア原産で日本の気候にも適しており、飼育初心者にもおすすめです。
成長しても小さいリクガメ5:インドホシガメ
インドホシガメは、性別によって大きさに違いがあります。オスは約20センチ、メスは約30センチまで成長することがあります。甲羅は星模様が特徴で、そのロマンチックな外観は他のリクガメと差をつけています。オスとメスを両方飼育し、それぞれの違いを観察するのは非常に興味深いです。
巨大リクガメ厳選5種!どの種が最も大きくなる?
今度は、大きくなる可能性が高いリクガメの種類を紹介しましょう。
大型になるリクガメは、その迫力ある存在感や観察しやすい成長過程が飼育の楽しみの一つです。
小型のリクガメとの大きさの違いも合わせて見ていきましょう。
特に大きく成長するリクガメ1:アルダブラゾウガメ
一般に「ゾウガメ」と言えば、多くの人がアルダブラゾウガメを思い浮かべるでしょう。この種は成長すると最大で120cmにもなります。
自然生息地はアルダブラ諸島やセシェール諸島で、体重は100kgを超えることも珍しくありません。
その体格は、子供が乗っても全く問題ないほどです。
大きく成長するリクガメ2:ケヅメリクガメ
ケヅメリクガメはアフリカの砂漠地帯が原産で、成長すると約80cmに達することがあります。
穏やかで優しい性格が特徴で、リクガメ愛好家からは特に人気が高い種類です。
大きく成長するリクガメ3:ヒョウモンガメ
ヒョウモンガメは、そのヒョウ柄の甲羅が特徴で、一般的には約50センチまで成長しますが、中には70センチを超える個体も存在します。そのため、個体によるサイズのばらつきが大きいです。
大きく成長するリクガメ4:キアシガメ
南米原産のキアシガメは、その地域で最大級のリクガメとして知られており、通常50~60センチまで成長しますが、80センチ以上になることもあります。特徴的な黄色い足の裏の模様で識別できます。
大きく成長するリクガメ5:アカアシガメ
アカアシガメは、成長すると30~50センチ程度になることが多く、キアシガメに比べればやや小さめです。甲羅の鮮やかな赤いカボチャ模様から「チェリーレッド」という愛称で親しまれ、その華やかな外見が人気の理由です。サイズは小さいですが、美しさで多くの飼い主に愛されています。
ペットを迎えるための事前準備と調査
人気のリクガメを紹介してきましたが、リクガメを衝動的に購入するのは避けましょう!何度もペットショップを訪れ、じっくりと適したリクガメを選ぶことが重要です。
リクガメを飼いたいと思ったときは、衝動買いを控え、様々な店を回ってリクガメの種類や飼育環境を吟味してください。また、自分がそのリクガメを適切に飼育できるかどうかを確認することも大切です。人気のリクガメは複数の店で取り扱っていることが多いので、それぞれの個体を比較検討してみるのが良いでしょう。
店舗を巡るうちに、健康なリクガメを見分ける目が養われます。店の衛生状態や管理状態、価格、スタッフの接客態度など、店舗ごとの違いがわかってきます。リクガメを迎える際には、必要な設備やアクセサリーを整えることも重要です。信頼できるペットショップを選び、なるべく自宅近くの店を選ぶことで、移動時のリクガメへのストレスを軽減できます。
小さなリクガメは非常に可愛らしいものですが、小さいほど病気にかかりやすいため、10センチ以上の成体を選ぶことがおすすめです。リクガメは本来単独で生活する動物なので、一匹でも十分です。複数を飼うと、弱い個体が圧倒されてしまうことがあります。オス同士では成長するにつれて競争が激しくなることもあるので、若い個体の性別を正確に判定することは難しいです。さらに、一匹が病気になった場合、他のリクガメに病気が伝染するリスクも考慮する必要があります。
リクガメの種類によって必要な環境が異なるため、異なる種類のリクガメを同じ環境で飼育することは避けるべきです。初めてのリクガメは、一匹を丁寧に育てることからスタートしましょう。
まとめ
さまざまなリクガメの飼育に適した種類を紹介しました。
リクガメが持つ、サイズに関係なく穏やかで平和な生活様式は、多くの人々にとって魅力的であり、心の癒しになるでしょう。
リクガメを飼おうと思ってすぐに買うのではなく、できればいろんなお店で見比べ、本当に飼いたいのか、お世話ができるのか、リクガメにとって快適な環境を整えられるのかなど考えて飼いましょう。
リクガメを家庭に迎える際の参考として、この情報が役立つことを願っています。