冷蔵庫で賞味期限を過ぎたヨーグルトを見つけたこと、ありますよね。数日や2週間程度過ぎた場合、どう扱うべきか迷うこともあります。
この記事では、期限切れヨーグルトの適切な取り扱い方法をご紹介します。
開封済みヨーグルトの賞味期限は?
開封済みヨーグルトは賞味期限が切れても食べられるかというと、開封後は賞味期限が目安になりにくいんですね。パッケージに「開封後は早めにお召し上がりください」と書かれていますが、具体的な期限は難しいものです。見た目や匂いで判断するのが一般的です。
開封後は冷蔵保存が必要で、できれば2〜3日以内に食べるのが望ましいです。
ただし、1週間から10日程度でも問題ない場合もあります。
この際、容器内のカビや変色、異臭に注意してください。
カビが生えたり、色が変わったりした場合は食べるべきではありません。清潔なスプーンを使い、容器に直接触れずにラップで密封することで雑菌の侵入を防ぐことができます。
未開封のヨーグルトは、賞味期限から1か月程度は持つことが多いですが、カビや色の変化がないか確認することが大切です。
正しく密封され、適切に保管されていれば、ヨーグルト菌だけが活動し、腐敗菌の侵入は少ないです。ただし、時間が経つと味が変わることがあります。
発酵が進むと酸味が増し、ヨーグルトが酸っぱくなることも。
発酵によってヨーグルトとホエー（水分）が分離することもありますが、ホエーには栄養が豊富に含まれているため、捨てずに利用しましょう。
分離したヨーグルトはギリシアヨーグルトのような濃厚な食感で、美味しく楽しめます。
賞味期限が切れたヨーグルトの便利な使い道
賞味期限を過ぎたヨーグルトを見つけたけれど、見た目や匂いが問題ない場合、捨てるのはもったいないですよね。生で食べるのがためらわれるときは、以下のようなアイデアで活用できます。
タンドリーチキンの作り方
賞味期限が切れたヨーグルトを利用して、手軽に家庭でタンドリーチキンを作ることができます。我が家ではこのレシピが大人気です。
1. 鶏胸肉をそぎ切りにします。
2. ボウルにヨーグルト半カップ、レモン汁大さじ2、オリーブオイル大さじ2、塩小さじ半分、カレー粉大さじ2を入れ、にんにく一片をすりおろして混ぜます。
3. 鶏肉をこのマリネ液に漬け込み、冷蔵庫で一晩から二晩寝かせます。急ぎの場合は1時間でも効果的です。
4. キッチンペーパーで余分な液を取り、グリルで焼いて完成です。
カレーの隠し味に カレーを煮込む際にヨーグルトを加えると、さわやかな酸味が加わります。特に鶏肉や夏野菜との相性が良いです。
ヨーグルト漬物
ぬか漬け風の美味しい漬物を作ることができます。ヨーグルトを多く消費できる上、たくさんの野菜を摂取できます。ただし、発酵食品としての効果を最大限に活かすためには、火を通さない方が良いです。
ヨーグルト床は2〜3回まで再利用が可能ですが、水っぽくなったら新しい床を用意しましょう。
1. ヨーグルト200ccと塩小さじ2をジップロックに入れます。
2. きゅうりやキャベツ、みょうが、人参、セロリ、カブなどを入れ、冷蔵庫で1〜3日寝かせます。
3. 野菜を取り出し、洗って切り分けて完成です。
スコーン
牛乳や卵の代わりにヨーグルトを使って、酸味のあるスコーンを作ることができます。週末の朝食にぴったりです。
1. 薄力粉100g、ベーキングパウダー2〜3g、砂糖10〜20g、バター30g、ヨーグルト100ccを用意します。
2. バターを1cm角に切り、冷蔵庫で冷やしておきます。
3. 薄力粉とベーキングパウダーを大きなボウルにふるい入れ、砂糖とバターを混ぜます。
4. バターを粉に混ぜ込み、ヨーグルトを加えて生地をまとめます。
5. 抜型で生地を抜き、190℃に予熱したオーブンで15分焼きます。
スムージーやジュースに
スムージーやジュースに加えればさっぱりと飲めます。夏におすすめです。
フローズンヨーグルト
ヨーグルトとして凍らせ、アイスクリームの代わりに楽しむこともできます。ヨーグルトに蜂蜜やバナナを混ぜ、冷凍庫で凍らせながら定期的にかき混ぜれば、美味しいフローズンデザートが出来上がります。
ヨーグルトパックやお風呂に
賞味期限が切れたヨーグルトを美容パックやお風呂に利用する方法もありますが、肌に直接塗る場合はアレルギーテストが必要です。食品として問題がなくても、肌への直接塗布によってアレルギー反応が出ることがあります。肌への使用は慎重に行いましょう。
賞味期限切れヨーグルトの使い方と注意事項
ヨーグルトは生きた菌で構成されており、ヨーグルト菌が活発に働いている限り、腐敗菌の侵入を防ぐことができ、賞味期限を過ぎても安全に食べることができます。ただし、個々人の体質や免疫力に差があるため、自分の体調を考慮して摂取することが大切です。
この記事では、一般的な情報を提供していますが、食品摂取による体調不良などの責任は負えませんので、ご了承ください。
ヨーグルトの容器は比較的小さいため、菌が生息する空間も限定的です。時間が経過するとヨーグルト菌は弱まることがあります。これは、菌の栄養源である糖分が減少するためで、味が落ちることや乳酸菌の効果が低下することもあります。
したがって、購入したヨーグルトはなるべく早く食べることをおすすめします。特に賞味期限が近い場合や開封後は迅速に使い切りましょう。
ヨーグルトの利点は整腸作用だけに留まらず、免疫力の向上、アレルギー対策、コレステロールの管理、美肌効果など、さまざまな効果が期待できます。原料が生乳であるため、たんぱく質やカルシウムなどの栄養も豊富に含まれています。ヨーグルトは、健康と美容を考えた毎日の食生活におすすめの食品です。
