日本には、大切な人への送別ギフトを贈るという風習が存在します。しかし、自分が実際にそれを行うとなると、さまざまな疑問や不安が頭をよぎりますよね?
- 送別ギフトの意味とは?
- のし袋の記入の仕方は?
- ギフトの価格相場はいくら?
- ギフトを贈る際のマナーとは?
- 心からの送別ギフトとは?
これらの疑問や不安を解消するために、今回は送別ギフトの意義からマナーまで、送別ギフトについて一緒に見ていきましょう!
送別のギフトとその意義とは?
送別のギフトという習慣については理解しているものの、その深い意味を把握している人は意外と少ないかもしれませんね。
ギフトを贈る行為自体は、具体的な知識がなくても行えますが、その背後にある意義を理解していると、贈る側の「感情」にも違いが出てくるのではないでしょうか?
送別のギフトの意義
遠い地へ旅立つ人や新居へ移る人に対して、別れの印として物や金を贈ること、それが送別のギフトです。…というわけで、遠くへの旅行に際してもこのギフトが贈られることがわかり、私たち自身も驚いています。
「なぜ旅行時に送別のギフト?」と思うかもしれませんが、過去には旅行と言っても国内でも徒歩での移動が主でした。そのため、かなりの時間がかかったのです。そこから、「長い別れを意味するもの」とか、「旅の安全を祈るもの」という意味で送別のギフトが贈られるようになったのですね。
しかし現代では、海外旅行でも数日で帰ることが可能です。現実に旅行で送別のギフトが贈られる場合は、それがお土産用の資金ということになるのかもしれませんね。
のし袋の書き方とは?
それでは、のし袋の書き方について説明いたします。使用するのし袋は、紅白の水引きがついたものを選んでください。
例えば、昇進や転勤などの送別のギフトを贈る場合でも、「お祝い」とは書かずに、「お餞別」または「お贐(おはなむけ)」と書くのが適切とされています。
さらに、送別のギフトには、手書きのメッセージを加えて渡すと、感謝の気持ちがより直接的に伝わります。受け取る方も、きっと心から喜びますよ。
贈り物の一般的な価格はどれくらい?
のし袋の書き方が分かったところで、次に気になるのは贈り物の金額ですよね?どれくらいが一般的な価格なのかを知らないと、適正な金額を設定するのが難しくなります。
アンケートの結果などを調査すると、平均的な金額は約8,000円となっています。つまり、1万円以下が一般的な価格帯となっています。さらに、相手別の相場もご紹介します。
【相手別の送別の贈り物の相場】
職場の人:3,000円から10,000円
友人・知人:3,000円から10,000円
兄弟・姉妹:5,000円から10,000円
親戚:10,000円から50,000円
近所の方々:2,000円から5,000円
これが一般的な相場となっています。親戚を除くと、1万円以下が普通の相場となっているようです。
送別のギフトを手渡す際のマナー
のし袋に「お祝い」ではなく、「お餞別」などと記述すること以外に、特に注意すべき点はそれほどないようです。
心からの送別のギフトを
いかがでしたか?調査を通して「なるほど」と感じる点が多くあったのではないでしょうか。
マナーの項目でも触れましたが、大切なのは心からの感情です。送り状にメッセージを添えたりなど、心をこめた送別のギフトで相手を暖かく見送ることが、何よりも大切ではないでしょうか?
しかし、転職や自己都合での退職など、必ずしも喜ばしい事態とは限らない状況であるため、相手の感情に配慮することが大切です。
物を贈ることよりも、心からの言葉がより喜ばれることもあると思います。